切り絵師
特殊なハサミを使って歪み増長した人の心を切る。
人の心を切るには相手の心に触れる必要がある。
歪みを正すには元の心の形を知る必要がある。
明かり
悪魔の火を手に入れた男の物語。
悪魔の火がついている間は不老不死になり、火が消えている間は寿命を消費し老いていく代わりに悪魔に変身して巨大な力を振るえるようになる。
人生を終わらせるには明かりを消し寿命を使い果たす以外ない。
思い出の鞄
人から人へと渡り歩く鞄。
鞄を開けて中をのぞくと覗いている人自身が体験した過去を再び体験することができる。
鞄の内蓋には「中に手を入れれば一つだけ中の物を持ち出せます。中から物を取り出したら思い出はそこで終わりです。」と書かれている。
中から物を取り出すと鞄は自然と手を離れ別の人のもとへと流れていく。
コップ
一杯のお茶を中心とした話。
とあるオフィスにていつのころからか誰かがお茶を入れたコップを置きっぱなしにすることが多くなった。
お茶を見つけたときはいつも温かい淹れたてのような状態。
誰が入れたものか探した結果、コップは誰のものでもなくみなそのコップにお茶を入れた覚えもないという話になった。
ガム
何もない荒野の一本道を無骨な車が走る。
フロントにはボトルタイプのガム。
タバコはやめた。
トランクには食料や銃器が積んである。
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