金属でできた巨大な機械兵は物理攻撃に非常に強く戦場では無敵の強さを誇っていたが、金属は魔法抵抗を持たないため魔法技術の発達によっていとも簡単に破壊できるようになってしまい戦力としての評価は著しく下がってしまった。
機械兵の衰退によりラムダは戦場においても武器や兵隊の輸出においても劣勢を強いられ、ラムダの研究者たちは機械兵に住魔の精神(命)を合成することで魔法抵抗を付与するという苦肉の策に出たが戦闘に耐えられるほどの魔法抵抗は得られず状況はますます悪化していった。
破れかぶれになったラムダの重鎮たちは一体の機械兵に複数の住魔の精神を合成することで高い魔法抵抗を得られるという仮説をもとに敵国の住魔だけでなく自国の住魔もかき集め実験を繰り返し数多の住魔の命が合成された一体の機械兵が完成した。
その機械兵はもくろみ通り考えられないほど高い魔法抵抗を有していたが、完全に制御不能に陥りラムダ国内で破壊と虐殺を繰り返しついにはラムダを滅ぼしてしまう。
機械兵はその後隣国を次々と滅ぼし、いつしか「ラムダの魔神」、「魔神ラムダ」と呼ばれ恐れられるようになった。
ある時破壊の限りを尽くすラムダの前に名を持たない女が現れた。
ラムダは無言で跪くと女の命ずるまま試練の門内部に赴きそのまま封印された。
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