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自作したものを色々載せていく予定です
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「えっ!?もう終わったの?」
 奥行きが二里ほどある小型の集果場で二間(3.5mくらい)程の大きさの羽虫を使って果実を仕分けしていたランジは驚いて声を上げた。
「もうあんなの簡単だったよ。早く確認お願い。」
 リーサズは胸を張って得意げに言った。
「ああ分かったちょっと待ってくれ。」 
 ランジは仕分けを中断して虫の指示台のわきに垂れている蔓を引っ張ると集果場の各所にある餌箱が開いた。
 虫達が餌に群がる。
「もっと時間がかかると思ってたんだがどうやったんだ?」
 リーサズは「二ヒヒ。」と笑って
「とりあえず来てよ。」
 そう言って手招きをした。
 リーサズが虫の死骸があるところまでランジを連れてくるとなぜか死骸のあった場所には蔓の巻き付いた虫の足だけがあって胴体はバラバラ散らばっていた。
「あれっ?」
 リーサズが驚いた声をあげながら虫の死骸に近づくと死骸の陰でクロスが座って虫の中身を貪り食っていた。
「・・・。」
 リーサズが引きつった顔で絶句しているとそれに気づいたクロスが食うのを中断して言った。
「あ、ごめん、食べられそうだったから。」
「・・いや、そういう話じゃ・・・。」
「意外においしいよ。食べる?」
「だから、そういうんじゃなくて・・・。」
 そんな問答をしているとランジが周りを見回しながら近づいてきた。
「木や果実に被害が出るのを覚悟してたんだがほとんど傷ついてないなぁ。いったいどうやったんだ?」
 クロスはスッと立ち上がって虫のへこんだ頭を指さしながら言った。
「殴り倒した。」
 ランジは虫の頭を見て「はははっ!」と大きめの声で笑うと
「すごいな!こいつを殴り倒せる奴なんてそうそういないぞ!子供だったから心配だったがそこら辺の傭兵よりずっと仕事ができるな。」
 ランジは二徒の方を見て少し屈んで言った。
「どうだろうか?虫の撃退装置ができるまでにあと五日あるんだが五日間の間果樹園の警備を頼みたいんだが。」
 リーサズとクロスは顔を見合わせた。
 ランジは言葉を続ける。
「報酬は一日につき今回の報酬の3倍。虫が出なくても支払う。虫が出たら一匹退治するごとに今回の報酬と同額を支払う。この条件でどうだ?」
 リーサズが間髪入れず
「宿と食事もつけてよ!」
 そう言うとランジは少し考えるしぐさをして
「うちに泊まるんだったら部屋を貸そう。食事も豪華なものは出せないがそれでよければ出そう。」
 そう答えた。
「よっしゃ決まり!」
 リーサズはニコニコしながら答えた。
 クロスは(リーサズすげえ。)と思いながら再び虫を食い始めた。
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