天界のカーディリア界域、マス・ゲタ界域、レーレール界域を渡り歩く、もとい、飛び回る運び屋。
　飛族の剛羽種なので体は戦魔族並みに大きく、ほかの飛族の種に比べると体も頑丈である。

天界は空中に無数の大陸や島が浮いている世界なので翼をもたない住魔は陸から陸へ移動する際輸送用に品種改良された飛行獣に運賃を払って乗るのが一般的な方法だが、天族の支配地域は通貨の価値が異常に高いうえ速度は遅く、運行本数も少ない。
　さらに天族の支配地域には族差別が根強い場所も多く族によっては飛行獣に乗せてもらえないなどということも多々ある。
　それと比べると飛属の運び屋は一度に運べる物の量や住魔の数は多くないものの移動は高速でさらに目的地にも融通が利かせられるうえ、飛属の支配地域はほとんどが貧困国なので通貨も安く、特に色々な地域に出入りする傭兵たちには重宝されている。
　信用のある運び屋は重要な文書などの輸送を依頼されることもある。
　
　ラッカはレーレール界域にあるベズェダという王国で浪商の許可印を王家から発行されているので天族に不当な扱いを受けることも少ないため天族の都市のど真ん中でも連れて行ってくれる。
　

　余談だがどこの世界でも翼を持つ族の多くは装飾品で自らを飾り立てるのがとても好きで、特に天族の支配領域では身に着けている装飾品の数が少ないと逮捕されることすらあるので、天族の支配領域では外から来たものであってもみな装飾品を多く身に着ける。
　天族と非常に仲の悪い戦魔族はその行き過ぎた様を見て「目立つ的」と呼んで馬鹿にしている。
　ラッカの身に着けている装飾品は高い効果が付与されているものが多いので最高速度で何かに激突してもぎりぎり死なずにいられる。




たがめの王雑感

もっと装飾品でがちゃがちゃに飾り立てるつもりだったが動かしてみたいという気持ちもあり装飾品や運び屋道具、背景はかかずに終わりにした。
なんだかもやっとした。